私はR1123よりもR1173の方が好きなのです。

seiichi-tasaki-remington-r1173-replica-田崎成一-レミントン

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かつて日本のカスタムナイフに一番活気があった80~90年代に活躍されていた田崎成一氏の作品です。
田崎氏はとてもスタッグの品質にこだわり、アメリカのショーに行かれた際にも、いつも良いスタッグを探されていたようです。
鋼材は田崎氏が一時期好んで使われていたアッサブK120です。

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当時田崎氏の作品については極端な賛否両論があり、「独特の味があってすばらしい」というものから「アクションが今一つ」と言われるものまで色々な声を耳にしました。
個体差はあるのでしょうが、少なくとも私が手にしたこのナイフはオープン・クローズのアクションもすばらしく、両ブレードも正確にセンターで、文句のつけようのない作品でした。
もちろんスタッグも今日では見る機会も極端に少なそうな抜群のものです。
これまで様々なレミントンレプリカを購入しましたが、自分の好み的にこれを超えるものにはまだ出会えていません。

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知られているように田崎氏は突然ナイフ作りをやめてどこかに転居してしまわれたようで、その後どうされているかは今もわかりません。
お坊さんになられたというような話を聞いたことがありますが、事実は不明です。
いつも巾着袋を手にしておられたらしいのですが、今もご自身の作品を愛用の巾着袋に入れて持っていらっしゃるのかなとふと思ったりします。